検査入院で受けた検査あれこれ

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そんなことまで調べるの・・・

今回の検査入院では、大腸内視鏡検査の他にもいろいろな検査を受けました。

腸に空気が入った状態で行うCT、これはとくに直腸を中心的に撮影しました。それから、大腸に造影剤(バリウム)と空気を注入してレントゲン撮影する、注腸造影検査。おそらく、これらはいずれも、内視鏡だけではわからない大腸の状態や病変を調べるためのものだと思います。あと、念のためにということで、上部内視鏡検査(胃カメラ)もやりました。胃カメラは喉を通るときや十二指腸に入ったときは多少しんどかったですが、こないだ行った大腸カメラに比べればずっと楽で、15分くらいで終わりました。胃の中もきれいな状態だったようです。

さらに、肛門の締まり具合を調べる検査、尿の出具合を調べる検査というのもやりました。今後想定している大腸摘出手術では、手術の後遺症として、排便、排尿、また場合によっては生殖機能に障害が起こることがあると言われています。この2つの検査は、術前と術後に、排便、排尿機能にどのような変化があるかを見るための検査というわけです。また検査とあわせて、トイレのこととか、そういったことに関する、普段の生活上のいろいろな事項についてのアンケートへの回答も求められました。このアンケートは、「そう思う」、「どちらともいえない」、「そう思わない」・・・というような5段階の選択肢から選ぶという、よくある簡単な形式なのですが、質問項目の量がかなり多く、アンケート用紙の枚数にして20枚ほどはあったと思います。その中では、排便、排尿に関することと、生殖機能、つまり性生活についてもかなり具体的なことが質問されました。このデータは医学的な統計のために使われるとのことです。

日本のウルフロメトリーは最先端

ちょっと驚きだったのが尿の出具合を調べる検査、尿量(ウルフロメトリー)検査です。この検査だけは、私がかかっている大腸外科ではなく、泌尿器科に行って受けてきました。どんな検査なのかまったく想像もつかないので、痛かったり苦しかったりしないだろうか、と不安に思いながら、しかし早いとこ済ませたかったので、予定の時間より少し早めに泌尿器科の受付に行きました。ところが、しっかり尿意がある状態で検査したほうがいいとのことで、もうちょっと待つように看護師さんに言われました。それで、水を多めに飲んで30分ほど待って検査を受けました。検査はじつにあっけないものでした。ただ普通に用を足すだけで終わりです。

この病院では尿量検査を尿量測定装置というもので行っています。この尿量測定装置というもの、これは見た目にはごく普通のトイレなのですが、そこにいつもどおり用を足すと、トイレが自動的に尿量を測ってくれるのです。検査を受けたときには、「え、これで終わり?ほんとに測ったの?」というかんじで、いったいどこでどうやって測定しているのか疑問に思ったので、調べてみたところ、まったく同じトイレの画像が出てきたので、こういう装置があるということが後で解ったのでした。ああ、あのトイレ自体が測定器だったんだな、と。

試しに「uroflowmetry(尿量測定)」という英単語で検索してみても、これに類するようなトイレの画像はまったく見つからず、代わりに沢山出てくるのは、大きな実験用の漏斗のようなものに便座がついているような写真ばかりなので、おそらくこの装置については、日本は世界のなかで先駆けているのだと思います。さすが、世界に冠たるトイレ先進国だなと、思わぬところで関心しました。