入院の準備 入院中に着るもの

560911

入院中の服装はパジャマでなければならない

入院するのは、潰瘍性大腸炎を発病したとき以来なので、もう十数年経験がありません。手続きの仕方だとか、準備するものとか、いろいろと入院に関しての説明を看護師さんから受けました。

この病院の場合、都内でもよく知られた大きな病院だからか、入院する人のための説明用の書類等がかなりきちんと整っていて、入院案内のパンフレットなどはA4版で16ページもあるような立派なものです。また、それとは別に、看護師さんが現場レベルで作ったような、準備物リストのような書類もあったりと、かなり対応が細かい。

もらった書類を参考にしつつ、さらにネットでも調べて、準備物をそろえました。

必要なもののなかに、パジャマがあります。私はふだんパジャマは使わず、寝るときはTシャツにスウェットという具合なので、それでいいだろうと思いきや、病院から渡された準備物リストには、「上下にわかれたボタンやスナップの付いた前開きのものに限る」と結構細かく指定されています。病院が1日400円程度でタオルとセットでレンタルサービスを提供しているので、それを利用してもいいのですが、この際ついでにパジャマ生活に切り替えてみようと考え、自前のものを買うことにしました。ただし、洗濯は身内に頼むなり、院内のコインランドリーを利用することになるので、衛生的にも、手間暇を考えても、レンタルを利用したほうが結局得策だと後で気づくのですが。

パジャマってパッとしたものが意外に売ってない

それで、パジャマを実際探すと、これが、なかなかパッとしたものが見つからないんですよね。やはり、パジャマにいちいちこだわりを持つ人なんかあまりいないのか、それともいまどきは、パジャマじたい需要が少ないのか。あれこれ探したあげく、その中でマシで値段も手頃な無印良品のものをネットで買いました。ところが、これが、モノは悪くないのですが、サイズ設定がひどくいいかげんなのです。通販で買ったらサイズが違ったというのは、よくある事ですが、これは販売ページに表記してあった寸法との違いがあまりにひどすぎる。無印の衣料品はサイズがテキトーだなと前々から思っていましたが、やられました。大きすぎて、着ると囚人服のようです。今回はすぐ必要なので、がまんしてこれを使うことにします。

「前開きのパジャマでなければならない」と準備物リストには書いてありましたし、外来のときの看護師さんからの説明でもそう聞かされていたのですが、入院後に病棟担当の看護師さんに尋ねると、必ずしもそう決まっているわけではなく、自由な格好をしている患者さんもいるということがわかったので、囚人服パジャマは結局出番は多くありませんでした。

入院中はふつう、ほとんどの時間をパジャマで過ごすことになりますが、あまりずっとパジャマのままでいると、無意識のうちに「自分は入院患者そのものだ」という気分が強くなってしまいます。ましてや周囲の患者さんも皆パジャマ姿ですし、しかも、先ほど述べたように、ほとんどの人がレンタルの同じものを着ているので、ますますそういう空気が支配的になってしまいます。わたしはそれをなるべく避けたいと思い、別に外出などの予定がなくても、寝るとき以外は普段着に着替えて過ごしていました。だから毎日のように、掃除の人などから「今日退院ですか?」ときかれたものです。

でも私のように普段着で過ごすことは、病状や病院によってはだめだという場合もあるかもしれません。ただ、そうだとしても使うパジャマは体感的にだけでなく、気持ち的にもできるだけ着心地がいいものがいいと思います。

入院患者が気分良く着られる、気の利いたパジャマなんていうものを作ったら、結構需要あると思うんですがね。